酔狂しか通らない遊歩道

身バレしそうな模型

タシカニ

走らない模型を作って、それを素材にAIで箱絵にしたりして遊んでいます。ある意味、創造と破壊。下手なりに時間かけて一生懸命作った模型が、一瞬で怪しげな絵に変わってしまうのを見て喜ぶM気質。ただそれだけが趣味の無粋な男です。 拙作をご笑覧ください。

「アッコにおまかせ!」が終了しましたね。僕が全身から分泌物が噴出してそうな男子の頃にはすでに放送してました。母親が日曜の昼になると、この番組を家のテレビで垂れ流していたものです。その母親は僕が高校卒業した直後に他界して、今年、自分がその年齢になります。「僕もそろそろタイムリミットが」なんて言うと「妙なこと言うな」と嫁さんに怒られます。

「アッコにおまかせ!」どれだけ長寿番組だったんだよ、と思います。

まだ初期の頃だったと思いますが、住宅地にある公園の広場みたいなところに箱ティッシュ積んで、放送中に集まった近所の人たちにそれを配る、みたいなことをやっていたと記憶しています。番組の初めに「今日はここです」みたいな感じで風景映して、それ以外で具体的な場所は伝えない。映し出された風景から視聴者に場所を察してもらって、集まってもらうと。「これってうちの近所じゃね?」ってわかった人たちがワラワラと放送中に集まってきて、来た人たちティッシュをプレゼントするわけです。

数年前に、こんな模型を突貫作業でこしらえました。なんの変哲もないキットを組んで、身近な実在の建造物にしたものです。その実在の建造物というのは、家族でそれまで住んでいた「社宅」の類い。

うちの娘たちは、ここで幼稚園に通い始め、小学校生活の大半をここで過ごしました。生まれたのは全く違う場所だったんですが、小さい頃にここに越してきて、たくさんの友達もできた。だけど、引越しが決まったんですね。お姉ちゃんはあと1年で小学校も終わりだったんだけど。

子供たちにはいろいろと思い出のある土地だと思ったんで、お父さんは引越し後に、この模型を作って家に飾ることにしたんですよ。ただ、あまり時間をかけて作業するわけにもいかないと判断したので、キットにごく軽微な改造を施すことで、具現化しました。

粗削りな仕上がりはいつものこと。拙い工作のレベルはさて置いて、主役を取り巻く敷地内の構造物の配置も現地そのものを狙いました。それこそ「アッコにおまかせ!」で箱ティッシュ配ろうものなら、近所の人がわかって集まる再現度。もう少し「引き」で写真撮ったら、わかっちゃう人が世の中にはいるかもしれない。まあ、日本国民全体からみたら計測不能なくらい、ごく超超少人数なんですが。

この建物はGoogleストリートビューで出てきます。規格ものの建物で全国にあまたにあるから、元ネタを特定するのに何か月、何年かかるか知らんけど。

もはや鉄道模型でもなんでもないのですが、見ての通りグリーンマックスのキットなんでご容赦を。

で、ババっと完成させてから、こんなの作ったよ、って家族に見せたら「なんでそんなの作ったの?」と一瞥ののちの一言。その直後から僕の部屋の本棚に埋もれてます。

合掌。

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