野蛮人の模型生活

野蛮人の紙工作 其の二

タシカニ

走らない模型を作って、それを素材にAIで箱絵にしたりして遊んでいます。ある意味、創造と破壊。下手なりに時間かけて一生懸命作った模型が、一瞬で怪しげな絵に変わってしまうのを見て喜ぶM気質。ただそれだけが趣味の無粋な男です。 拙作をご笑覧ください。

「あのなあ、走るのにタイヤ4つもいらねエんだよ」

ミッキー・カーチスと大橋巨泉を足して2で割ったような風貌のバイク乗りのオッサンが、僕に言い放ちました。20年ほど前、僕は横浜で老朽化著しい、とある機械プラントを1年365日ひと時も欠かさず運転維持する職場に在籍していました。内燃機、電動機、ポンプ、ボイラー、発電機をはじめ配電設備など、とにかくあらゆる機械の面倒をみる。様々な機械の知識がいる。今更ですが、僕はそういう畑の人間です。

その職場、夜間はディーゼル発電機とボイラーだけの運転になるので、その間は夜勤専門の第一線を退いた旋盤も溶接もバリバリこなせるような、それこそ年季の入った「経験者」の人たちにお願いしていました。バイク乗りのオッサンはそのウチの1人。詳しい経歴は知らない。

夜勤の人に引き継ぐのは23時。僕はひと通りの機械の状態を夜間モードに切り替えて、ひとりで交替を待っていました。大雨の夜でした。現れたオッサンに「こんな日もバイクなんですね」と声をかけて返ってきたのが、そのセリフ。

「あのなあ、走るのにタイヤ4つもいらねエんだよ。クソボケ小僧」

クソボケ小僧は言ってないのですが、雰囲気としては言っていました。だから、こっちはこう言いました。「いっそのことタイヤ1個でいいんじゃないですか?」

風貌は大橋巨泉・・・いや、大橋巨泉とミッキー・カーチスを足して2で割ったような感じなんですが、バイク乗りとしての矜持から、出た言葉なのでしょう。俺らは少ないタイヤで走っている、ということを言いたいのであれば、減らしていったら究極1個になるので「1個で走ってみたらどうですか?」と提案したわけです。

なんでこんな話になっているのかと言うと、これを思い出すようなことがあったからであります。

今更ながらのブログ初心者なので、どんなもんかと思って、自分のブログのタイトルでググってみたんです。すると、AIが説明をしてくれる。検索結果がどうとか、もうどうでもよくて、そっちのAIを相手しました。その内容がとんでもなかったんですよ。このブログの管理人の代表的な発言を紹介すると『「買って走らせる行為は趣味とは言わない。それは買い物と言うんだ」というものがあります』

・・・・・・言っていません。そんな世界中を敵に回すようなこと、言っていません。そんなハードボイルドすぎること言ってませんけど。これはなんなんですかね。この界隈では有名な言葉なんでしょうか。どこかの誰かが言った、こんな尖ったセリフを僕が言い放ったことになっているの?「野蛮すぎる」というより「物騒」すぎる。

このブログのキャッチフレーズがどうやらトリガーになっている。このブログの管理人は

「鉄道模型にモーターなんかいらねエんだよ」

そんなふうに豪語していることになっているらしい。これって「走るのにタイヤ4つもいらねエんだよ。クソボケ小僧」と一緒のキャラになっている。

違うなあ。キャッチフレーズが否定文の表現になっているから、そうなるのもわからなくもないのですが、「Ⅰ♡走らない模型のお部屋 ウフ」と「I don't need a motor.」でどっち選ぶかと言ったら、どっちですかって話でしかない。

車両からモーター抜いちゃいますよ、って言ってんだから、だったらそこでしかできないことをやろうとして、やっているだけでございます。「これが真の道だゼ」と当たり散らかすような大橋巨泉風バイク乗りとは基本的なところで違っています。お尻を狙われたら黙って前も差し出すような、無害な男でございます。

で、そんな男の「小学生の図工の時間」の続きをどうぞ、ご笑覧ください。

基本的に材料は、工作用紙、プラ板、真鍮棒など。今回の制作では3Dプリンタの手は入っていません。ローテクでチマチマ進めていきます。タイフォンなんかも紙。

博物館なんかの説明用展示模型じゃないので、あらゆるところが自分的に無問題。ゴリゴリ行きます。

ジャンパ栓受けなど考証も適当で、それらしく見えるものを作っているだけ。ASSYを構成している個別パーツがどういう役割を持って、それがどうついているか、なんて考えてもいません。先ほど書いたような本業ではありえない姿勢。仕事では完成図書をはじめ個別の寸法図、シーケンスなどの図面、取説等々、そういうものをくまなく読み込むことを余儀なくされているくせに。だからこそ、自分の作業の適当さがよくわかる。工場(こうば)の職人さんに「おまえは少なくとも機械屋じゃねえだろ」って言われる。僕は機械を相手にしてきたけど、職人ではありません。そして、これは趣味だから息抜きさせて。こだわるところはやるけど、そうじゃないところはそれなりに進めて良いとする自己満足道を優先。

先にできた貫通扉を嵌めて、塩梅を見てみました。灯火類のケースは寸法すら考慮していません。既成品のプラパイプをぶった切っただけの荒業ぶり。

ここらで、ちょっと塗装してみようかね、というところまで来ました。

前回も書きましたが、当時の僕は工程を晒すつもりで写真を撮っていたわけではないので、紹介の内容はかなり薄いです。「こんなんでいいなら、おいらでもできるじゃん」と思っていただければ本望です。初心者の爆死一歩手前の記録程度で眺めてください。

続きはまた今度。

「いや~、模型って本当にいいもんですね!!」

シベリア超特急

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