
「画竜点睛を欠く」と「蛇足」のどちらに転ぶかを左右するアイツらのことを書きます。鉄道模型とか言っときながらそんなんばっかじゃないかと。とりあえず「エンミがナントカで、アレコレがしっかりしてますね」とか訳わからんこと言って食リポやった気になってるタレントと同じくらいナメてんのか、と怒られるのはわかっているのですが、これは地獄の特訓ものだなと痛感していることなので、書くに値するわけです。僕としては。読むに値するかはわかりません。たぶん、無いと思います。
コミックとか二次元の世界であること。メカは上手いのに人物イマイチなやつ。トーマスとかPUI PUI モルカーみたいに主に人じゃないヤツが動き回るものならいいけど、そういうのはあまりないですからね。人物の描写はたいがい重要。こういうことは模型の世界でもあるんじゃないかと。そう、フィギュア(人形)のことでございます。今、リアルにやってる作業がこのあたりなんで、ご容赦ください。
レイアウトであったりジオラマであったり、良くできたと思って脳ミソがジューシーな気分になっているところで、そいつを写真に撮ったら「なんだこりゃ」ということないですか?それが自分の技術的なところでそうなっているのなら納得して修行積むしかないのですが、製品の性質上どうしようもないことがある。車両とかストラクチャーならデフォの状態から手を加えて高みを目指せるのですが、1/150クオリティのフィギュアはどうにもならんですよね。いや、少なくとも僕レベルではどうやってもささくれたマッチ棒にしかならない。どうやっても、って言っても何もしてないんですけど。
人間の視覚というのはその自分にとって都合の良い感度にセッティングされています。そこで済めばいいのだけど、カメラはバカ正直で忖度なく捉えたものを記録しますからね。作者の感度なんか知ったことではないんですよ。そこでズレが生じるのは仕方がない。車両もストラクチャーも表現完璧で、そこだけだったら没入感に浸れるんだけど、画像にフィギュアがあるばかりに、悪い意味での「模型感」出てしまう、こ・と・が・あ・る。
僕は良い意味での「模型感」は大事だと思っています。模型らしさが残っているところに楽しむ余地がある。ジブリ映画の『おもひでぽろぽろ』が上映された頃、鉄道ジャーナル誌の編集後記(またか)で、キハ20だか52だか知らんけど、そのあたりの描写について「アニメならではのリアルさが絶妙」と絶賛していた記述があったことを覚えていますが、そんな感じ。僕も映画館で観たあとでしたが、鑑賞中、心の中で唸ったものでした。今のアニメってあえて鉄道車両をリアルに描くことで「はい、リアルさ達成」というか、鉄道界隈の描写を強調することで作画のリアルさを担保するような感じ、もっと言うならば、電車しっかり描いとけばとにかく画はリアルに見えると思ってやってるんじゃないかと思えるフシがあるのですが、当時はそんな作品無かった。
話戻ります。鉄道模型でもフィギュアの効果が絶大なのはわかります。居ないより居たほうがいい場面のほうが圧倒的に多い。車内に客を乗せた時の窓越しに見える効果とか侮れない。しかし、ここで用意されているフィギュアはあくまでモブ前提なので、単体が目立っちゃう場面ではちょっと危険。使い方を選びますね。1/150では、本来そこに「寄る」ということは考えなくていいんだけど、製品としての車両のクオリティはもちろん、皆さんの車両加工技術が凄いものだから「寄って」しまいますよね。で、フィギュアとそれ以外の部分の出来の差が目立っちゃうと。作者の落ち度でもなんでもないのだけど「何とかならんのかね大門君」
情景制作が盛んな、タミヤが地盤を作った1/35スケールあたりを例にとっても、このくらいのスケールになると情景作るにはメカだけじゃなくてフィギュアの制作技術も習得しなければならないし、またその界隈ではそちらの技術もある程度確立されているような気がします。あの人たちは兵隊さん作りこんでますからね。
そういったところで僕は今、ちょっと困ったことになっています。ちょっとやってみようと思って1/18とか1/24とか手を出したものだから。
そっち行っちゃうと、出自がプラレールやらミニミニレール、スーパーレールからNゲージとかの星からやってきた異星人なんですね。人体のフォルムとか肌の塗装とか、全く気にしなくて良い世界から来てみた。そういった違った場所に行ったところで『「人間」やらんとだよなあ』と思って、そっちの人たちの「人間」に関する技術を見ると、驚きしかない。なんで、このサイズで白目と黒目があって、しかも雰囲気出てんだよ、てなもんですよ。少なくとも「人間」に関する技術では、メジャーリーグに放り込まれたアパッチ野球軍。
こりゃ、髪の毛に円周率無限に書く訓練積んだだろ
って思います。1/35で黒目描けるっていう超極細筆持ってますよ。メーカーが描けるって言ってるのに、僕は描けないのだから「やっぱり、僕、技術無いじゃん」と凹むわけですね。この局面においては自己満足にすら到達しない。
ということで、米粒に写経すっか!
でも老眼。
【了】



