野蛮人の模型生活

【月刊鉄道模型エコノミスト8月号】『NHKのど自慢』みたいなテイストの妙【なんちゃってオピニオン】

タシカニ

このようなB級世界へ、ようこそお越しくださいました。家族をあげて、感謝致します。今となっては趣味人として鉄道会社にも鉄道模型メーカーにもほとんどカネを落とすことのないゴミのような男です。それでも別に生きていける。「神の視点」を捨てた、おカネをかけない模型生活。ゴミ男がゴミを生み出す生き様をご笑覧ください。

小生が応援しているインディーズバンド「ローリングミートボール」のボーカル、ミートボーラー石井氏から久しぶりに電話があった。氏は小生のB級ブログに目を通してくれているようで、いくつかのありがたい忠告をいただくことができた。

「あのブログは、結局、何が言いたいのかな?俺は電車とか電車の模型のことは良くわからないんだけど、全く関係のないようなことがグダグダと書かれていることはわかるよ。電車の模型のことを書きたいのなら、あまり変なことは書かないほうがいいと思うな」というようなことを言っていた。

氏は自分のこれまでの人生を顧みたところで抱く後悔と、小生が今後辿る道が重なってしまうことを危惧していた。氏は若い頃から音楽で生きていくことを夢見て、今で言うところのフリーターのようなことをして暮らしてきたが、気が付くと「音楽をやりたい奴がフリーターをやっている」という状態から「フリーターが音楽をやりたいと言っている」状態になってしまったというのだ。俺はロックをやっているようでロックな人生じゃなかった、と。

本末転倒になるようなことをするな、という忠告である。先日の高木ブーがどうのこうのとか言うのは、全くをもって論外であり、けしからんということらしい。「電車の模型をやっている人が高木ブーの話など読みたいと思うか?バカなのか?」と呆れていたようだった。

言われてみれば確かにそうで、かつて、筋肉少女帯が『元祖 高木ブー伝説』なる曲をリリースしたとき、「なんでこんな歌を聴かされなければならないのだ」と思った自分が居た。忘れていた。

以降、気を付けようと思う。ただ、最後に、この思いだけは綴っておきたい。

たまには走っている鉄道模型を観てみようと思い、この週末、鉄道模型物のYouTube動画を数本、楽しんだ。壮大なレイアウトを列車が走り回る物もあればフルスクラッチの車両制作物もあり、どれもスケール、制作技術の面で思わず膝を打つようなものであった。勉強になるし、刺激にもなる。

しかし、である。一方で、このような疑問というか心配が芽生えてしまった。小生ごときが危惧しても何の役にも立たないし、おこがましいことではあるが、あのような凄まじい物を観たのちに鉄道模型を始めようという気を起こす人がどれだけいるのだろうか、と少々心配になってしまった。やるからには目標としては精巧巨大なレイアウトということになるのだろうが、それを叶えられる状況にない人は「やっぱりやめとこ」というふうにならないのだろうか、という心配である。もちろん、入門者向けの動画もあるし爆速でミニジオラマを作成する、みたいな動画もあるのだが、量的に、それが本筋にはならない雰囲気なのである。つまりは、敷居が高いのだ。

正直、この界隈の将来はどうなるのかという思いがある。接する若い世代は、自分たちとはあきらかにベクトルというか熱量に違いがある。稼いだ金を物に変えるという気持ちが薄い。よく言われることに、若い世代にクルマが売れない、というのがあるが、あれは間違った捉え方ではないと感じている。実際、工業高校の先生から「昔の工業高校ではない。車やバイクが好きで工業高校に入ってくる生徒が珍しくなった」と聞いたことがある。バイク、車だけではなくて家だってそうで、結婚する気が薄いから将来家を持ちたいという感覚が芽生えないようである。棲み処なんぞ、それこそ「座って半畳、寝て一畳」で十分だと言わんばかりのようだ。もっと言うと、稼いだ金を物に変えるどころか、金を稼ぎたい欲自体が薄いのではないかと思う若い世代に出会うこともしばしば。稼ぎなど推し活できる程度でいい、みたいなものである。

こういう世代が鉄道模型に目の色変えるとは思えない。さらに良くないことに「模型」なので「本物」にぶら下がるしか、基本的に生きる道がない。じゃあ、本家本物がどうなのかというと、自分たちでブルートレインを廃止しておきながらブルートレインをネタに撮影会やってみたり、自分たちで夜行列車を廃止しておきながらナンチャッテ夜行列車みたいなことをやっている。別にいいんだけど、気になるのは、クルーズトレインのようなものは別として、これ全部、昭和の懐古趣味に訴えたものばかりじゃないかということ。これから引退に向かっているオヤジや、すでに引退しちゃった世代向けで、若い世代をどうにかしようというものじゃない。そんななかで、ちょっと無理してでも鉄道模型やろうという若い世代って出てくるのかな、と思うのである。鉄道に興味は無いけど鉄道模型やってみたい人、というのは多くないと思う。

だったらせめて「模型の趣味」の雰囲気ぐらいは敷居を下げる気持ちを持ったほうが良いというのが自分の考えである。日曜日なのでちょうど良い例えだと自分で思うのだが、「NHKのど自慢」の、あの雰囲気がいいと思う。予選を通過した人が本番に出ているとは言え、あれは基本的に「パフォーマンス発表会」だ。鐘が足りなかったからと言ってメチャ悔しがったり泣きを見せる人はいない。楽しそうにやっている、あれがいい。

こんな感じで走らせちゃってますけど、とか、こんなの出来ちゃったよ、みたいな感じでいいんだと思う。それを見せるのが憚れるような雰囲気だと、将来は見通し暗いんじゃないかなあ、と思う、今日この頃。それこそ、写真にする際にわざわざ指を入れて写さないと本物と見間違えちゃうようなジオラマやレイアウトがあったら言えばいい。「だったら、ジオラマじゃなくて、最初から本物の写真見た方が早くね?」って、そのくらいの気持ちで楽しめばいい。と、ローテクニックしかない自分が負け惜しんで言っている。そのくらいの気持ちじゃないと、趣味にしようと思っている世界になんか入って来れないし、始めたその先も楽しめないでしょう。

ということで、ミートボーラーには悪いんだけど、B級はやめられないねえ。不真面目に見えて申し訳ないが、実は結構、ロックだぜ。自分がやりたいことをやっている。

しかし、鉄道模型、高ェよなあ。

はい。

なんだかよくわからないキャラが出てきましたが、僕、また新たな物をこしらえています。積みプラになっていた73式小型トラック、あれを作ろうかと計画していましたが、「1/35か。他になにかないかな」と考え始めたら、バスを作ってみたらどうだろう、ということになりました。

そこで、これまたどうなるのか皆目想像つかないのですが、カマボコバス風を作ってみたくなりました。図面が無いので「タイプ」というのか、もっとざっくり言うと「フリースタイル」と言ってもいいのかもしれないシロモノです。少なくとも、カマボコバスを精密に再現するということからは逃げています。でも、良いのです。これは「添え物」になる予定のバスですので。

ひとつ言えることは、「ボンネットバス」じゃ、ダメなんです。それじゃない、「それらしい」時代感のあるスタイルのバスがいい。

深く考えずに着手しましたが、完成までの脳内ロードマップを流し読みしたところ、難物がどこになるかは想像できています。でもそこを恐れていたら工作できません。そこまで辿り着いて、上手く乗り越えられないなら、また最初からやり直すつもりでいます。

滞りなく進んだらありがとう、くらいの気持ちでいます。

側面。だいたいのカタチを切り抜いてみました。ざっとみただけでも至らない箇所がしこたまありますね。あとは作りながら修正していきます。

どうなることやら。

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