野蛮人の模型生活

【ジャイキリ出現】「夢と魔法」と NO LIMIT を無力化したアレ【伏兵現る】

タシカニ

このようなB級世界へ、ようこそお越しくださいました。家族をあげて、感謝致します。今となっては趣味人として鉄道会社にも鉄道模型メーカーにもほとんどカネを落とすことのないゴミのような男です。それでも別に生きていける。「神の視点」を捨てた、おカネをかけない模型生活。ゴミ男がゴミを生み出す生き様をご笑覧ください。

たったひとりを除いて、ウチの家族には鉄道耐性がありません。そんな人たちがお父さんに選択権を与えたばかりに、何か良くないことが起こる、ということがあるようです。

父の日が過ぎましたね。嫁さんが、今日は父の日だから外食をしようと言い出しました。お父さんが好きなものでいいよ、と。選択権が与えられましたが、遡ること数日前から、下の子が「そろそろ焼肉が食べたい」と言っているのを聞いていた手前、お父さんは「焼肉にしようか」と言わざるを得ない。

父の日だからとお父さんを思いやる感じではありますが、外食がしたいとか焼肉が食べたいとか、そういう僕以外の人間の欲望が父の日に便乗して実現しただけではないのかと思います。選択権を与えられているようで、その実、なにか見えない力が働いていたような気がします。ハリガネムシにコントロールされて水辺に向かうカマキリのようだ。

でも、プレゼントを貰いました。仕事猫のベルトと娘たちの抜群なセンスでしたためられた手紙。姉妹それぞれがたった1行で、そんなに笑わすな。

なにはともあれ、ありがとう。

さて、選択権付与と言えば、こういうこともありました。

5年ほど前でしたかね。ゴールデンウィークが迫ってきた頃。嫁さんが浜名湖パルパルがどうのと話してきました。「浜名湖パルパル」なんだそれ、と僕は思うわけですよ。謎ワードにしか聞こえないけど、言葉の響きには僕が大好物である、いい意味でのB級感がある。嫁さんは若い頃、三重だとか愛知に住んでいて、どうやらそのあたりに、いわゆる「元カレ」と行った遊園地らしいのです。浜名湖パルパルはいま、どうなっているんだろうか、と。

ゴールデンウイークが近い時にそういうネタを出してきたものだから、そこでも僕は言わざるを得なかったわけですね。「じゃあ、連休はその浜名湖パルパルとやらに行ってみようじゃないか」というふうに。当時、関西より西の方に住んでいました。

話のエンジンがかかると、その話が変わってくる。せっかく行くなら、千葉にあるマネーの国、じゃなくて夢と魔法の国にしないかと言ってきた。いや、大阪にあるアレも捨てがたいと。浜名湖パルパルは要はエンジンスターターのようなもので、本筋はこっちにあったんじゃないのかと勘繰ってしまう。焚きつけておいて梯子を外しやがった。

「東のアレと西のアレとどっちがいいか決められないから、お父さんがどっちか決めろ」と選択権が与えられました。僕は即答しました。

「大井川鐡道に乗ろう」

「東のアレと西のアレにぶつけてきたぐらいだから、ナントカ鉄道はいい感じにテンション上がるシロモノなんだろう」と勝手に期待している嫁さん、娘たちを連れて静岡に向かいました。鉄道耐性がない人たちなので現地までの移動手段は自家用車です。

千頭駅前に車を置いて、新金谷へ向かいました。元南海の古い電車。まだほんの数駅しか走っていないのに、下の子が不満を口にし始める。だいたい口火を切るのはコイツ。「いったい、どこまで電車に乗るんだ」と。ほんとに耐性がないヤツ。嫁さんが、このあとに楽しいことが待っているから頑張れ、みたいなことを言っていました。嫁さんだって、実はどこまで連れて行かれるのかわかっていない。嫁さんは、ただ東のアレと西のアレに対抗張れるものが待っているという勝手な期待で娘をなだめているに過ぎないのでした。

新金谷駅に着くと、トーマスが待っていました。チビッ子のいる家族連れがわんさかいる。当然、嫁さんはこう言うわけです。

「あれに乗るんだね!」

周囲の雰囲気がそうなんだから、そう思うのは仕方がない。

「お父さんが、ああいうのに乗るわけがなかろう。乗るのは次のヤツだ。グへへ」

ここへ来て「何か良からぬ次元の世界に来てしまったようだ」と感じたようです。顔色が少し変わりました。

「EL急行」というのに乗りました。ここまで来ると、嫁さんから見たら僕はただの確信犯でしかないわけです。でもですね、「SLに乗る」という表現がありますが、「SL」には乗らないのです。乗るのは客車です。乗るのは客車なんだから、牽引するのは蒸気機関車だろうが電気機関車だろうが、関係ない。なんなら馬が牽いててもいいくらいだ。

列車は全席指定。当たったのはノーヘッダーのオハ35でした。いいじゃないか、来た甲斐がありました。もちろん、嫁さんも娘たちも、この車両がなんなのかわかっちゃいない。その、なんなのかわからない車両に乗って千頭に戻りました。

列車の旅が終わった気分になっている3人に僕は言います。

「乗り換えだ」

鉄道耐性がない彼女らでも、井川線は楽しんでくれるだろうと思っていましたよ。お父さんだって、そこまで家族に対して鬼畜じゃない。ちゃんと楽しいところは仕込んでいるんだ。

しかし、予土線に「新幹線」が走っていると信じるような嫁さんです。子どもたちのために「アンパンマントロッコ」に乗ったことがあるんですが、着いた岡山駅で食べたうどんのことしか思い出話に出てこない。それどころか「そう言えば、なんであの時、岡山行ったんだっけ?」なんて言う始末。アンパンマントロッコの記憶が消えている嫁さん。

無理なんです。井川線の楽しみ方がわかっていない。何が特殊なのか話せばキリがない路線なんだけど、「なんでこの電車に乗ってるの?」なんて言っていた。ダメだこりゃ。説明してわかってもらうのは野暮なんです。感じて欲しいんです。こっちは。井川線のあの箱庭風情なとこも好きなんだけど、感じてはもらえなかったようです。残念。感じろよ!

嫁さんも、僕と同じ鹿児島育ちです。茶バカ。お姉ちゃんも嫁さんの影響を受けて、茶の味がわかるようです。外食して、そこで出た茶について「ここのお茶はおいしゅうない」などといっぱしなことを言うような感覚を備えています。嫁さんは「静岡の茶を飲んでやろうじゃないか」と敵地で暴れまわる武将のように鼻息も荒く、その旅行ではお茶屋さんを何軒も回って、しこたま買い物をしていました。急須も買いました。それなりに旅行を楽しんでいたようです。

翌日は浜名湖パルパルに行きました。嫁さんは「進化してる!」って、まことちゃんのママリンのように腰を抜かしそうになっていました。

あの旅行以来、ウチの家族では東のアレとか西のアレに行こうという話は一切、出なくなりました。嫁さんも娘たちも、東のアレに行きたいとか、西のアレに行きたいとか、言わなくなりました。なぜか。

やるじゃないか、大井川鐡道。

これはなんでしょうかね。

バック・トゥ・ザ・フューチャーのガチャで出てきたデロリアンに付属していた炎エフェクトパーツの形が使えそうだったので、念のため「おゆまる」で型を取っていました。何に使うのかアテは無かったんですが、面白いからと、型を残していました。これで氷、つららを作りましょうかね。

つららではないですね。もっと垂れた感じがいいのですが、ヨシとします。何かが垂れていたらいいや。シズル感が欲しかっただけ。

シズル感を増すためにレジンを足しています。明確なイメージもなく、ちょっと暴走気味です。

屋根上にも雪を載せてみました。いままさに風雪の中を走ってきた車両と、長時間留置されていた車両では雪とか氷の付き方が違うと思うんですが、これはどっちなのかわからなくなっています。やっちゃったかな、と後悔していますが、後戻りはできません。何者かになるまで、一方通行で突き進むのみ。失敗は次に活かせば良い。全く学ばないんだけど。

嫁さんが元カレと行ったという「浜名湖パルパル」ネタから始まった、あの静岡旅行。浜名湖パルパルにも行きましたが、大井川鐡道にも乗りましたね。鉄道耐性がない家族の反応はイマイチでしたけど。

最近、中学生である下の子の友達が「私って、彼氏とかちゃんとできるのかなあ」と悩んでいたそうで、それに対して娘がこう励ましたそうです。

「大丈夫だよ!ウチのお母さんだって元カレ居たくらいだから!」

その子のお母さんを通じて、嫁さんに伝わった話です。サイコーだ、我が娘よ。センスがいいぞ!

人に歴史あり。そして、世の中にはいろんな人がいる。

嫁さんがこの拙文を目にするのかわからないけど、読まないと思って書きます。

実は僕、井川線、前にお付き合いしていた人と乗ったことがあります。横川に保存されているオハユニとかも見に行きましたよ。鉄道とか興味ない人なのに。でも耐性はある人でしたね。飯田線、文句も言わずに乗り通していました。

その女性は、のちにグリーンアテンダントに転職しました。僕は何か悪いことをしましたかね。

グワシ!!

☟お帰りはこちらから!!

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ にほんブログ村 鉄道ブログへ
俺のジオラマ ザ☆鉄道模型 - にほんブログ村鉄道コムPVアクセスランキング にほんブログ村

-野蛮人の模型生活