野蛮人の模型生活

「中二病鉄」養成本のようなコロタン文庫があった頃

タシカニ

このようなB級世界へ、ようこそお越しくださいました。家族をあげて、感謝致します。今となっては趣味人として鉄道会社にも鉄道模型メーカーにもほとんどカネを落とすことのないゴミのような男です。それでも別に生きていける。「神の視点」を捨てた、おカネをかけない模型生活。ゴミ男がゴミを生み出す生き様をご笑覧ください。

みなさんコンニチワ。冷房の効きが悪く高温多湿な最悪環境で、足の水虫はすでに罹患済、さらにインキン一歩手前で工作に取り組んでいるマイケル・J・タシカニです。仕事で我が身体を酷使されると際限なく文句を垂れますが、趣味においては身体への悪影響を度外視している自称「漢」でございます。

座椅子の座面に敷いていたマットが強烈なことになっていたので、洗ってもらおうと洗濯カゴに放り込んでいたところ、嫁さんに「こんな汚染物を他の物と一緒に洗えるか」と投げ出され、1週間以上、洗濯機の横に放置されています。嫁さんは本当に洗うつもりがない模様。もうコンクラーベになっています。そのうちカビそのものかキノコが生えるでしょう。娘の夏休みの自由研究は『お父さんの座椅子マットに生えたキノコの研究』という、大変アカデミックなものになるかもしれません。

趣味で寿命を縮めてしまうことを厭わないようなことを言っていますが、金曜夜から土曜丸一日、工作に一切手を付けていない、自称「口だけ漢」でもあります。スジボリ堂の「模型の格言」がほんそればかりで、いつも首を垂れる思いに苛まれるのですが、

『休みに限って 平日より進まない』

まさしくそれ。もうね、Xで反射的にリポストしましたよ。

それで何をしていたのかというと、空調の効く部屋で先週同様、YouTube観たりインスタやXを眺めたりしておりました。散髪でじっとしていることすら苦痛を伴う男ですので、YouTubeで延々と動画を観るのは実は、なかなか厳しいのです。Xやインスタのほうがお手軽ですので、これをイロイロと眺めているうちに日が暮れました。

YouTube動画はタイトル観ればだいたい中身がわかるんですが、インスタとかXというヤツは何か良くわからないまま見せられるのが困ったところ。初見殺しと言うのですか?そこを狙ったところもあると思うんですが。実物かと思うような精巧なジオラマを「スゲエな」と思うのが基本パターン。自分が持ち合わせていない「技術やセンス」を駆使したものだけでなく、自分が持ち合わせていない「財力」を駆使して作り上げたものも面白い。弾が潤沢にあって、弾幕張るとこんなのができるのか!と思わせる世界もエンターテイメントです。銃剣から核弾頭までという圧倒的火力で攻めるというのは自分には絶対無理な話なので、これはこれで他人様の作品鑑賞でお世話になっているところでございます。そうかと思えば、超精密なジオラマがあるなと思って眺めていたら、逆に現実の風景をジオラマ風に撮ったものだったとか。これはこれで「オモシロイな」と感じるわけです。

これらに加えてややこしくしているのは、ジオラマにAI技術とか背景にパソコン画面導入でリアル感をブーストしている投稿。ハイブリットとでも言うんですかね。これ系も面白くて好きです。模型は制作だけでなく見せ方も「技術」だと思っているので。しかし、これ系はその趣旨がわかって見ると、模型「実物」とブースト加えている部分を観察してしまうのが困ったところ。その気はなくても「車両の汚しは手仕事っぽいが、背景のこの部分のコントラストが光学的にどうなんだろう。模型かな、加工入ってるのかな」みたいになってしまう。そういう鑑賞をするものではない。そのようなことをするのは野暮の極みなんだけれども、無理やりそれをさせられてしまうような感じがします。そこを狙っているのかな。

ガンプラやらないんですけど、それの気合入った制作過程も観ました。逆に緩いところをウリにしているようなやつも。どれも楽しいんです。制作過程を観て欲しいというような、ジオラマ制作自体を楽しんでいる人もいれば、作ったジオラマにブースト加えて、究極のリアルを追求したうえでの「見せ方」に情熱を注いでいる人もいる。いろんな人がいて平和。ですが、結構疲れた。いろんな世界を振り回されて脳味噌が熱暴走状態ですよ。インスタとかXはいきなり核心の部分が出てくる。調理した人とのやりとりがないまま「出された物を喰え」みたいな感じだから、観ているそれがなんなのか、こっちがいろいろ考えなければならないのです。これは結構、疲れる。

で、結局、自分の机上が一番安心できるなってことで我が模型集中カウンターの座椅子に着座するわけですね。自分のやってる工作だから、手の内は分かっているんです。ここはもう、自分が満足できればいいわけですから。旅行で落ち着く旅館とか楽しいホテルに泊まって満足して帰ってきたのに「やっぱ、自分んちが一番だわ」って言う、あれです。銃剣から核弾頭ではないですが、自分の竹槍工作が一番落ち着きますね。

そういうSNS鑑賞以外にも、金曜夜から土曜にかけてやったこと。娘が小学生のときに図工で作った「作品」が見たくなって押入れをまた、ひっくり返しました。肝心な探している物は出てこない。代わりに手が止まってしまう違う物が出てきました。

実業之日本社 こどもポケット百科『国鉄全線大百科』と『私鉄全線大百科』

探し物があるときに一番出てきてはいけないものが出てきました。これは、僕にとってキングオブ入門書であり、そして、いまだバイブル級の本なんですね。小学校1年のときに買った本なんです。あと、どこかに埋もれている『国鉄全車両大百科』が出てくれば大三元完成。『ブルートレイン大百科』と言いながら夜行急行まで扱っていた本もどこかにあるはずです。

この2冊。小学校1年のときに、同じクラスのTG君が学級文庫としてクラスに寄贈したことで、こういう本があることを知りました。それで僕も欲しくなって、本屋さんを何軒も回りました。いまみたいにポチる時代じゃないですから。『国鉄全線』のほうがなかなか売ってなかった記憶があります。これが買えたときは嬉しかった。

作業の手を止めて熟読。えがしら剛のイラストが懐かしすぎる。そして失われた路線がとても多いことに胸が痛みました。

当時はこういう「煉瓦本」が多かったですね。他にもコロタン文庫とかケイブンシャ文庫とかありました。そして、どのシリーズも独特の雰囲気がありました。ケイブンシャ文庫は少し大雑把な感じがしたし、こどもポケット百科は種類は少ないけど、出したら分厚くて結構、ガチなヤツをブッこんできていたような気がします。

曲者はコロタン。こいつは種類豊富だったけど、それゆえに玉石混交でした。『鉄道なんでもナンバーワン』みたいなヤツがありました。とにかく、なんでそのナンバーワンが気になるんだ?みたいなものが網羅されていた。形式名+車番で一番数字がデカいヤツとか、逆に一番小さいヤツは何か、みたいなのが延々と真面目に語られていました。究極の鉄道雑学をテーマにしているような内容だったと記憶しています。ナンバーワンだけで煉瓦本作ってたんだから、これは酔狂でしかない。「いや、それはもう、どうでもいいだろう」みたいなヤツまで扱わないとあの厚さにはならない。結局、何が言いたいのかわからなかった一冊として、僕の記憶に残っています。

コロタンは想定読者はどうなっているんだろう、みたいなところがありました。コロタン文庫シリーズとして考えたら『ドラえもん全百科』とかと同じ本棚に並ぶものなんですよね。

「コロタン文庫の」『国鉄全線全百科』

当時の僕は読み込みましたけど、今考えれば、あれは『ドラえもん全百科』的な物と並んで売ったらいけない本だったのではないかという気になります。ナントカ友の会の手が入っているからああいう本になるのだろうけど、『ドラえもん全百科』を手にしてもおかしくない読者層相手に五能線の混合列車とか宗谷本線のスハフ32が入っている客レの列車追跡的なヤツ、仁堀航路の乗船記を読ませていたのだから、これはもう、企画の段階でバグが生じていたとしか思えないのです。

でも、大好きな1冊でした。

はい。

どうなるのかわからないバスを作るという紙工作。ちゃんと立体物になるのか怪しい気がしてきたので、とりあえず三次元イメージ。いまのところ、このまま進めてもいいような気がします。

これ、プラじゃないけど。少し前なら、工作用紙に「スジ彫り」する日が来るとは思ってもいませんでした。

エンジンルーム部分の金網。20メッシュの網が手元にあったので、それで間に合わせます。ちょっと目が粗いような気がしますが、雰囲気です。

三連休ですが、後半は一泊二日で近場での家族旅行に行ってきます。そういうことで、連休の工作はわずかにこれだけです。

悪いことをしてはいけません。薬物なんかもってのほかです。僕は思うわけです。そこをドストレートに「ダメですよ」っていうよりも「沼る趣味を見つけましょう」という活動したほうが良い。職場でもコンプライアンス研修から始まって、いろんな「ダメですよ」動画の視聴を強制されるわけですが、僕はそんな動画よりも「何かに一生懸命ハマっている人物集」動画みたいなヤツを見せたほうがよほど効果があると思います。僕はそんな動画を見せられるたびに思います。

「こっちはそんな悪いことをしているヒマはないんだよ」

極端な話、刑務所では趣味の工作はできませんからね。健全な趣味の普及と犯罪率の因果関係みたいなものは、あるんじゃないかい?

「本物の変態」な趣味はダメですけどね。

☟お帰りはこちらから!!

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ にほんブログ村 鉄道ブログへ
俺のジオラマ ザ☆鉄道模型 - にほんブログ村鉄道コムPVアクセスランキング にほんブログ村

-野蛮人の模型生活